不妊症の原因と治療

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精索静脈瘤とは?

精索静脈瘤とは、精巣(睾丸)に血液が逆流して精巣の静脈血管がコブ状に腫れているものです。

 

自覚症状はあまりありませんが、陰のう部に痛みや違和感を訴える方もいます。コブが大きくなると肉眼でもわかるほどになるため、自分で異変に気づく人もいます。精索静脈は、左右の睾丸どちらにもありますが、精索静脈瘤は、左側に多く発生すると言われています。その理由としては、左側のほうが右側より静脈が長いため逆流が生じやすいようです。

 

血液が静脈瘤に滞ると、陰嚢が血液にあたためられます。すると、内部の温度が上昇してしまうので、精子を作るのに適温とされる、体温より1〜2度低い温度ではなくなり、温度の上昇や低酸素状態が重なり、精巣の働きが低下してしまいます。精索静脈瘤ができると37度以上の高温になることがあり、そのため精巣萎縮につながると指摘されています。

 

精索静脈瘤の検査

 

精索静脈瘤は、一般的に超音波で陰嚢の状態を確認した上で、医師が手で睾丸を触って診断が行われます。次に精液を採取し、精子の数や運動量などを調べ、精子に異常がないかを検査します。

 

精索静脈瘤の原因

 

精索静脈瘤は、血管の弁の異常で引き起こされます。静脈の中には弁があり、この弁が逆流を防いでいますが、その弁がうまく働かず、血液が逆流し精索静脈瘤ができると考えられています。

 

精索静脈瘤の治療

 

外科療法で手術をすれば、精液の状態が回復して、自然妊娠や人工授精での妊娠も可能になります。外科療法を受けて、精液の状態が回復する人は、約60〜70%とされ、症状のひどい人ほど効果が高くなります。

 

手術法は、顕微鏡低位結紮術、高位結紮術、腹腔鏡下結紮術、経皮的塞栓術などがあります。

 

顕微鏡低位結紮術とは、外来で局所麻酔でできるので、入院は不要です。
傷が小さく傷みも少ないのですが、顕微鏡を使う処置なので、高度なテクニックが必要です。

 

高位結紮術は、全身麻酔をするため入院が必要になり、傷口も大きくなります。

 

腹腔鏡下結紮術も、全身麻酔をするため入院が必要になります。傷口は1センチ強の穴を3つ開けます。

 

経皮的塞栓術は、局所麻酔で日帰り手術が可能です。鼠蹊部の皮膚からカテーテルの管を挿入します。4つの手術法で一番小さな傷口で済みます。

 

以前は高位結紮術が主流でしたが、現在はより高度で患者の体に負担が少ない顕微鏡低位結紮術がおこなわれる傾向にあります。

 

睾丸で精子が作られるのに数ヶ月かかるため、手術を受けてから精液所見の改善がみられるまで約半年かかります。

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