不妊症の原因と治療

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黄体化未破裂卵胞とは?

黄体化未破裂卵胞とは、卵胞細胞の中で卵子が成熟するものの、何らかの原因で排卵が起こらず、そのまま卵子が卵巣に残ってしまう状態のことを言います。

 

しかし排卵が起きているときと同じように、卵胞刺激ホルモンが分泌されるので、基礎体温が上昇します。実際には排卵が起きていないにも関わらず、基礎体温は二相性になっているので、排卵が行われたと認識されがちですが、実は排卵が行われていない状態なのです。二相性にはなっているものの、高温相が極端に短いのが特徴です。

 

基礎体温の高温相が見られるにも関わらず、超音波検査で卵胞が巨大化しているような場合、黄体化未破裂卵胞と診断されます。不妊に悩む方の13%〜18%ほどに、この症状が見られます。

 

黄体化未破裂卵胞の検査

 

まず、超音波検査を用いて確認していきます。超音波検査で卵巣内を確認すると、画面に丸い影が黒く映るのが分かります。ただしこれは卵胞が見えているだけなので、その中の卵子までは超音波で確認する事はできません。

 

排卵前の卵胞は成熟している状態なので張り詰めた様子に見えますが、一般的に排卵がおこるとその形が崩れたり、なくなったりします。

 

逆に出血黄体となり、血液が溜まる事で腫れて大きく見えることもあります。また、子宮内膜の色が白っぽく変化することもわかっています。

 

最終的な確認をするためには「腹腔鏡検査」をおこなうこともあります。卵胞から排卵が行われた場合は、破裂した部位が確認できます。この破裂した部位の有無で黄体化未破裂卵胞かどうかを確定することができます。

 

黄体化未破裂卵胞の原因

 

黄体化未破裂卵胞の原因は、はっきりとは解明されておりませんが、過去にクラミジアに感染したことがあったり、骨盤内の手術経験、子宮内膜症、多嚢胞性卵巣などと関連があると考えられています。

 

黄体化未破裂卵胞の治療

 

黄体化未破裂卵胞は珍しいことではなく、一般的にはどのような女性でも、全月経周期の7%程度に起こると言われており、自然に治ることも多いため様子を見ます。

 

しかし未破裂卵胞が長く残っていて、新しい卵胞の成長を妨げるようであれば、排卵誘発剤を使ったり、膣から針を入れて卵巣に刺し卵胞液を吸引し、人工的に卵巣を萎縮させ、次の排卵を促したり、または膣から針を入れて卵巣に刺し、古い未破裂卵胞を吸引し、代わりに純エタノールを注入して卵巣の膜を固定し、次の排卵を促したりします。

 

黄体化未破裂卵胞を何度も繰り返す場合には、根本的な治療が必要ですから、飲み薬の排卵誘発剤から、強力な注射剤による排卵誘発剤へ切り替えたり、あまりにも繰り返す場合、腹腔鏡手術や体外受精へ進むこともあります。

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