不妊症の原因と治療

スポンサードリンク

頸管粘液不全とは?

排卵期に、精子が子宮内に入りやすいように助ける働きをする頸管粘液が増加しますが、この頸管粘液の分泌が十分でない場合を、頸管粘液不全といいます。

 

子宮頸管は、普段は子宮に細菌などが入らないように、膣や子宮頸管の内部は酸性の環境に保たれています。この酸性の環境は精子にとっても過酷な環境です。

 

しかし排卵頃になると頸管粘液が増加し、精子の生存に最適なアルカリ性と変化します。精子はアルカリ性の環境を好むので、この頸管粘液をつたって、子宮まで泳いでいくわけです。精子は頸管粘液という分泌液があって初めて、子宮に進むことができるのです。

 

この頸管粘液の分泌量が少ないと、妊娠しにくくなってしまいます。

 

頸管粘液不全の場合、自覚症状はほぼありません。自覚症状から発見するのは難しいです。

 

頸管粘液不全の検査

 

頸管粘液不全の検査は、頸管粘液検査をおこないます。排卵期に頸管粘液を採取して、量や粘り気、結晶をチェックというものですが、通常であれば、排卵期には頸管粘液の量が増え、粘り気が出て、顕微鏡で見るとシダ状の結晶が確認されます。

 

性交後に子宮頸管や子宮の中に、どれくらい精子がいるかを調べるフーナーテストによってもわかります。

 

頸管粘液不全の原因

 

頸管粘液は卵胞ホルモンの働きによって分泌されるため、卵胞ホルモンが正常に分泌されていない場合に影響を受けます。

 

クラミジアなどの感染症によって子宮頸管炎を起こしていると、頸管粘液不全が起こります。

 

頸管粘液不全の場合、症状は女性側に出ますが、その根本原因は男性側であることもあります。男性の精子膿症があると、精液の中に白血球が混入してしまい、それが頸管粘液に影響を与えます。

 

排卵誘発剤のクロミフェン(クロミッド)を長期にわたって飲み続けていると、分泌しにくくなってしまう場合がありますので、クロミフェン(クロミッド)の使用には注意が必要です。

 

頸管粘液不全の治療

 

この卵胞ホルモン分泌障害が原因の場合は、ホルモン剤の投与を行い、卵胞ホルモンの分泌を促す治療をおこないます。

 

子宮頸管炎の場合は、抗生物質によって炎症を抑える治療をおこないます。

 

精子膿症の場合は、男性側に抗生物質を投与することにより、精子膿症を改善する治療をおこないます。

 

これらの治療法で頸管粘液の分泌の改善が見られない場合、人工授精をおこなうことになります。人工授精は、子宮の奥に直接精子を注入しますので、頸管粘液の影響は受けないため、頸管粘液不全に有効です。

スポンサードリンク

関連ページ

頸管障害とは?
頸管障害とは、頸管粘液の分泌量の増加が十分でない状態(頸管粘液不全)になったり、精子に対する抗体ができ、精子が子宮へ進めなくなる状態をいいます。
抗精子抗体の原因と治療
抗精子抗体の原因と治療について解説