不妊症の原因と治療

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卵管水腫とは?

卵管水腫とは、卵管粘膜の癒着や卵管腔の閉塞で卵管采が詰まり、卵管腔に分泌液が溜まってしまう状態を言います。

 

その分泌液が受精卵の移動を邪魔するだけでなく、子宮に流入して受精卵の着床に影響を与えてしまいます。

 

卵管留水腫の自覚症状として大量のおりものがありますが、これは排卵期に近づくと増加する傾向があります。そのため、おりものが増加しても排卵期による変化として見逃してしまうことが多いです。卵管が化膿して腹痛が起こるまで気がつかず、重症化してしまうということもあります。

 

卵管水腫の検査

 

検査法としては、超音波検査と子宮卵管造影検査があります。

 

超音波検査で、卵巣周囲あるいは子宮周囲に血管や腸管とは異なる「黒いソーセージ状の陰影」があれば、卵管留水腫が疑われます。

 

卵管水腫の確定診断は、子宮卵管造影検査と腹腔鏡でおこないます。造影剤を注入してから、少なくとも1時間後以降に再撮影をおこなうことが重要になります。

 

卵管水腫の原因

 

卵管水腫の原因は、骨盤の炎症や子宮内膜症、クラミジア感染症による炎症によるものが多く、子宮内膜炎や卵管炎から始まるため、単独で卵管水腫になる事はありません。

 

卵管水腫の治療

 

卵管水腫になると、排卵した卵を卵管采が取り込めなくなってしまいます。炎症がひどくなると、卵管内の繊毛がなくなってしまって、卵を子宮に運ぶことができなくなります。

 

すでに繊毛がなくなってしまったり、全く機能しなかったり、卵管水腫が卵管狭部にまで広がっているような場合は、体外授精に進みます。ですが、卵管は二本あるので、片方が健全なら自然妊娠の可能性はあります。

 

卵管が詰まっているだけならば、体外受精をすることで効果が期待できますが、卵管水腫では、卵管内に溜まった分泌液が子宮内に入ってくることで、胚移植後の着床率の低下を招くと考えられています。

 

また、卵管采を切開して卵管を開口し通りを良くする卵管開口術、卵管峡部と卵管間質部との移行部で卵管を切断し、卵管自体を取り出す卵管切除術、卵管内の水が子宮への入り込まないようにするため、卵管間質部から卵管峡部までをプラスチック製のクリップで留めるという卵管クリッピング術、卵管留水腫を穿刺し、内容液を吸引除去する卵管内容液穿刺吸引術などがあります。

 

卵管内容液穿刺吸引術は、体外受精の胚移植後の着床率を向上させる目的でおこなわれる場合がほとんどですが、あまり大きな効果は期待できないようです。

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